お菓子レシピ「ブッシュ・ド・ノエル」
こんにちは。
パティシエの岡田です。
クリスマスのご予定はお決まりですか?
この週末は、いろいろと準備を考えられている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
きょうは、クリスマスの定番、薪の形をしたフランスのケーキ、
「ブッシュ・ド・ノエル」の作り方をお届けします。
手に入りやすい材料で、比較的簡単に作ることができるんですよ。
■材料 (20cm×20cmの角型1台分)
A キャラメルチョコレートクリーム
グラニュー糖…20g
生クリーム…100g
[チョコレートクリーム用]
ミルクチョコレート…100g
生クリーム…200g
B シロップ
グラニュー糖…15g
ブランデー…10g
C チョコレートスポンジ
グラニュー糖…50g
ハチミツ…15g
薄力粉…50g
ココアパウダー…15g
牛乳…40g
無塩バター…20g
D アーモンドキャラメリゼ
アーモンドスライス…100g
■下準備
・オーブンを170℃に予熱する。
・チョコレートを細かく刻む。
■作り方
A キャラメルチョコレートクリーム
[1] グラニュー糖と少量の水を鍋に合わせて、加熱して煮詰める。
[2] [1]が少し黒くなり始めたら、あたためた生クリームを入れ、キャラメルクリームをつくる。
[3] 溶かしたチョコレートに[2]のキャラメルクリームを3分の1ほど加えてすり混ぜる。
ボウルに付いていたチョコレートがひとまとまりになったら、
残りのキャラメルクリームを入れて混ぜる。
※おいしくできるポイントです!
[4] [3]のボウルに生クリーム200gを3分の1ずつ加えて、ガナッシュがしまってきたら、
湯せんで少し温める。すべて合わさったら、冷蔵庫で最低4時間は冷やす。
※しっかり冷やさないと泡立てた時に、乳脂肪が分離しやすくなります。
B シロップ
[1] 水とグラニュー糖を沸騰させて、溶けたら火を止める。
[2] [1]が冷めたらブランデーを入れる。
C スポンジ
[1] 薄力粉とココアパウダーは一緒にふるっておく。
[2] 全卵、グラニュー糖、ハチミツをすり混ぜ、湯せんにかける。
40℃くらいまで温まったら、湯せんから外して、高速で泡立てる。
※ハンドミキサーを使っても大丈夫です。
[3] 8の字が書ける状態(リュバン状=リボンの意味)になったら、
ゆっくり泡だて器をすり混ぜるように動かしてキメを整える。
[4] 粉を3回に分けて入れ、ゴムべらで混ぜる。
[5] 湯せんで熱い状態にしたバターと牛乳に、[4]の一部加える。
よく混ざったら、残りの[4]に加え、手早く合わせる。
[6] 準備した型に流し入れ、ゴムべらで表面を平らにならし、
170℃に予熱したオーブンで13分焼く。
[7] 焼きあがったら方から外して、上にオーブンペーパーをふんわりかけて乾燥を防ぐ。
D アーモンドキャラメリゼ
[1] アーモンドスライスを鉄板にのせ、160℃に予熱したオーブンで約8分、
香ばしい焼き色がつくまでローストする。
[2] グラニュー糖と少量の水を鍋に合わせて、加熱してキャラメル状にする。
※ゴムべらなどで混ぜながら、溶かさないでください。きれいに溶けません。
[3] キャラメル状になったら、温かい状態のアーモンドを加えてなるべく砕かないように混ぜて、
8割くらい混ざったらクッキングペーパーに薄く伸ばす。熱いので注意。
■仕上げ
[1] チョコレートクリームは必ず氷水にあてて泡立てる。そうしないと分離しやすい。
ツヤがある状態でツノが立ち始めたら、150g取り分ける(外側に塗る用)。
[2] 残りはツヤがなくなり始めてしっかりとした感じになったら、
シロップを打った生地に塗る。巻終わり(端の方)は、クリームを塗らない。
※はみ出すため
[3] 巻く時のコツは、芯をしっかりと作る。芯は割れても大丈夫です。
[4] 外側用クリーム150gを適当に塗り、冷蔵庫でよく冷やす。
[5] 包丁で端を落として人数分にカットしておく。
※切り分ける時がラクです。包丁も温めた方がきれいに切れます。
切るたびに包丁はきれいにしてください。
[6] キャラメリゼしたアーモンドを下から貼り付けていく。あとで上を貼るとボリュームが出る。
■完成
キャラメルのほろ苦さが効いた、おとなのクリスマスケーキです。
それでは、楽しいクリスマスをお迎えください!
(岡田)